shouyaの気まぐれブログ

28 October

yumeの実習、自立支援法が壁となる

2学期に入り、yumeの実習体験が終わる
先週の1週間は、市内の作業所で過ごした

特定非営利法人の作業所で、行政にまつわる制限がないところだった
オーナーが、環境と人を意識した施設で雰囲気的には、yumeを行かせたいところだった
いろんな障害の人が通っており、障害の程度も年齢層も幅広く
yumeの環境としては、いろんな人と接することが可能となるので理想に近かった
無農薬の畑も所有し、作業所で収穫を行い、別の場所で無農薬野菜などの販売とその食材を利用したレストランを持っている
問題は、経営面と言うところだろうか、NPO法人の定めというか、簡単には職員を増やせない
yumeには、やはりマンツーマンでの対応が必要と判断いただき、結果は難しい事となった

自立支援法は、様々な新たな「障害」を生んでいる
「自立」を謳っている為、自力での生活を『援助』する『支援』するという
けだし、障害者全般へ援助を前提としている為、『自立』出来ない障害の場合、片手落ちである
東京都の場合、福祉施設がこの自立支援法に後押しされ、民営化されてきている
そのことによる一番の問題は、職員の確保だ、コムスンの例もその延長線といえる
経営が順調に行かなければ、満足できる給与が支払われない
行政の職員のほぼ半分の年収に削減せざる終えないのが現状だ
したがって、若い職員は、将来の生活の不安をかかえる事になる
生活の為に施設を離れざる終えない
いい職員が育たない、職員が定着しない

施設も、行政が行っていた時点では、「経営」は、考えずに済んだ
ところが民営化となった今、「経営」を意識せずにはいられない
コストの削減を絶えず意識しなければならない

障害者福祉を「自立支援法」のひとくくりで賄おうとすることに問題が在る
「自立」出来そうな人には後押しできる法では在るが
障害の重い、家族の介護を必要とする人、特に知的障害障害者家庭には「悪法」以外何者ではない
介護を行うものに対しての、受け入れる側に対しての支援は皆無なのだ
というか、全然考慮も検討もされていない
やれやれだ
yumeの将来。どうやら、法律が壁となった

22:14:53 | shouya | |

21 October

yumeの実習、yume耐える

待つ　待つ　待つ
運ぶ　運ぶ　運ぶ
仕事　仕事　仕事

待つ　待つ　待つ
まだか？　まだか？　まだか？
運ぶ　運ぶ　運ぶ

待つ　待つ　待つ
あきた　あきた　あきた
がんばれ！　がんばれ！　がんばれ！

yumeが、市内の作業所で1週間の実習体験をした
この日は、マドラーの袋詰めの委託作業
yumeは、ついつい口元に手が行き、衛生上の問題が在る為
袋詰めされた「製品」を箱詰め作業班へ渡す役目をもらった

5分、10分と、箱詰めに出来る「製品」が揃うのを待つ
在る程度の本数が出来上がるのを待ち、まとまった状態になったところで
首からかけたビニール袋に詰め込み、作業班の所まで持って行く
持って行くと言っても、同じ室内、あっという間に終わる
そして、再び揃うのを待つ

日常では、「待つ」事の苦手なyume
自宅からママが持ち込んだシーツを被り「自分の世界」で待つyume
けなげに耐える背中が物を言う

1学期に3日間だけ実習を行わせてもらっていた作業所だった
この時の職員の方々が、積極的にyumeの受け入れを考えてくれるとのことだったので
本当にyumeが「作業」に参加できるのか？を確認することにした

yumeの様子を影から見守る
自分の立場を解っているかのように
普段のわがままを抑え
他の通所者の人たちに合わせるかのように
付添の養護学校の先生に従い「作業」に参加しているように見える

先生曰く
この場所、雰囲気、職員の方々
yumeには、とても合っているように思えます。
いつになく落ち着いて、穏やかな顔つきで、「作業」へも積極的に参加しています。

確かに、時期的な事もあるかも知れないが、先日までの落ち着かないyumeと比べ
この1週間、満足そうに帰宅していた。と、思えばそう見える。
作業所側でも、今回yumeが通ったことで、yumeの様な子も受け入れるべきでは？
と、話題にしてくれ始めたようだ。とても在り難い。
その声が聞こえたのか？　yumeはいつになく頑張った！

来週は、駄目元でもう一箇所、作業所に実習に行くことにしている。
yume頑張れ！
出来るだけ良いところを探すからな！

01:20:11 | shouya | |

08 October

yumeの低気圧、papaのダウン

瞬間最大風速60メートルを越える台風が、石垣島を襲った週末
私は、熱を出し寝込んだ
久しぶりに、38.7度を超えダウンした
身体の節々が怠く参った
幸いにも寝込んだのが木曜で、金曜日までショートステイでyumeが留守だったので
ひたすら寝ることに専念でき、yumeが戻る頃には37度そこそこになっていた

ショートステイ先からの通学を行っていたyume
家に戻ると、お決まりの場所でお決まりの音楽を聴き喜んでいる
ただ、夜、就寝の準備に入る頃になり、いきなり「ハイ」になる
ヘラヘラ笑だし、行動がバラバラ
笑ながらも、手に触れるものを掴んでは投げ落ち着かない状況となる
まるで、「笑ながら怒る」事を演技する男優のようだ

私に甘えて、しがみついてくると思えば、
腕、首、頬、目の下の皮膚の柔らかい所を狙って、ツネル、ヒッカク、皮をむく
あっという間に、傷だらけになる
何やら、文句が言いたいのか？
ショートステイに出されたことの腹癒せか？

しかし、何やらガス臭い、プップ、プップとおならを連発
それも、どうやら下しぎみの匂い
先週から風邪気味だったので、最後にお腹に来た様子

わかった！、わかった！
お腹の痛みが取れますように！

と、こちらも具合が治ったものではないが、しょうがないので慰める
暴れるだけ暴れ、どうにか寝つく

翌日の土曜日、yumeは、9時頃目を覚まし、しばらくは微睡んでいたが
昼前あたりから、例のヘラヘラ状態となり落ち着かない
何気なく、天気予報の気圧配置に目をやる
日本列島は、みごとに低気圧に囲まれ、石垣島付近で台風が暴れている
わが家にも、チビではあるが、勢力の強い低気圧が暴れていた

23:46:51 | shouya | |

03 October

こころの縁側を求めて

どお、元気？
近くまで来たからよってみたよ！

ドアをノックする事も無く
ドアフォンを鳴らす事も無く
庭先から声をかけ、家人が室内から顔を出すのを待つ

あれ、どうしたの？
ま、あがっていってよ

突然の来訪者に、笑顔で、時には寝癖髪を手櫛でときながら出迎える

いや、チョット顔を見せに。。
と、特に用がある訳では無く、靴を脱ぐ事も無く縁側に座り、
出されたお茶をすすりながら
お互いの近況を話題とし、どうでも良い世間話をして引き上げる

おじゃまさま、じゃぁまた来るね。

もちろん、訪問されても具合が悪くダメな時もある
その時は、その時で、その旨の理由を告げてまたの訪問を頼む
それは、それで充分だった

わずかな時を共にする
わずかな話題でお互いの「今」を確かめ合う
言葉だけでなく、目と目で交わす会話も成り立つ
そこには、訪問する側、される側の暗黙のルールがあり、信頼があった

家の中では、「居間」がある
ここには、1台のテレビが置かれ、家族全員が共有する
テレビのチャンネル争いをする事で
誰が何に興味があるか、何を見たいかが解る
年功序列、譲り合い、妥協する
そんな社会のルールが、「家」の中でも存在した

電話もそうだった、1台の電話を家族みんなで共有した
兄弟姉妹が多いと、みんなで電話を取り合う
長電話をする事で、占有する事で、攻撃を受ける
何気に聴くとも聴かずとも、会話の一部は他の家族の耳に触れる事になる
それをうまくごまかし、相手と話す
電話が終わると、何事も無かったかのように「居間」に戻る
周りの家族は、電話が終わり「ホッ」とする

そんな風景が子供の頃、日常にあった

ライフスタイルも住宅事情も、今では違う
一人一人の考え方も、家族のあり方も
人と人との関わり方も、変ってきている

通りすがりの人を殺傷する
子供に暴力を振るう親、殺す親
親を殺す子供
「気にくわないから・・」そんな子供じみた理由が行動を起こさせる

自室に、家に引きこもる子
いじめを行う子、いじめに遭う子
理解できない、理解し合えない子供たち
「自分」しか見る事が出来ず、「自分」をも理解できない子供たち

社会においては、「うつ病」になり
家族にも職場にも理解されず、無理して頑張って
「自分」に挑む人が増えている
道具としてのコンピュータは、無意識のうちに人の処理能力にちょっかいを出す
人には、人それぞれの処理する時間は在るはずで、それを尊重する事を認めてきた
コンピュータをノート、計算機がわりに使い始めた事で、
誰もが同じように、時間を短縮する事が出来るように錯覚をもたらす
知らず、知らずのうちに無理をする
自身の許容量を超えたのを、ただの疲れと勘違いする
その時、肉体と、精神のバランスが崩れ、自律神経が暴走する
そして「うつ病」の原因になる（と思っている）

どんなに便利な社会を築きあげようとも
「人」には、それぞれ受け止められる、消化できる限界はあると思う
その限界に挑戦し続け、今がある
今後も挑戦し続けてゆくのだろう

「人」は「機械」では無い
肉体と精神のバランスの中で生きている
足踏みをする必要は無い
「人」として成長出来る「ゆとり」があれば
「こころ」が安らげる「縁側」があれば

絶えず緊張していては、やがて「糸」は切れる
その緊張の度合いも、人それぞれ
人生を突っ走るスピードも、人それぞれ
いつの間にか同じ緊張、同じスピードを強いられている
それに気づく余裕もなくなってきている

夏の日の夕方、早めの風呂で汗を流し
冷えたビールを手に取り、縁側であぐらをかいて風に身を任す
遠くで響く「ヒグラシ」の鳴き声を耳にしながら、「ホッ」とした時間を過ごす
気持ちが安らぐ、当たり前の「縁側」は
今は「贅沢」な望みなのだろうか？

01:45:20 | shouya | |

日	月	火	水	木	金	土
			1	2	3	4
5	6	7	8	9	10	11
12	13	14	15	16	17	18
19	20	21	22	23	24	25
26	27	28	29	30	31