shouyaの気まぐれブログ

09 August

眼の中で蚊を飼う？

会社へ出勤し、パソコンが起動するまで、外階段のベランダで風を浴びていた
すっきりと晴れ上がった青空が、朝から広がり、白い雲がまぶしく見えた

気付くと、白いはずの雲が、灰色に見える
眼が霞んでいるのか？　小さな灰色の泡粒のような「点」が一面に広がっている
視線を移動させると、「ゆら～」と、液体の中を移動するように、眼の中で移動する

右目を閉じて、左目だけで雲を見つめる、特に異常はない
左目を閉じて、右目だけで雲を見つめる、灰色の泡だらけの世界
その中を、少し大きめな、いわゆる「埃」を思わせる形の物が揺れている

眼をこすってみるが、改善はしない
慌てて、机に戻り、引き出しから目薬を出し、右目にたらす
やはり変化はなかった

いわゆる「かすみ目」と言うヤツなのだろう
と、思いたかったが、パソコンの画面を前にすると、「埃」が視線のど真ん中で揺らぐ

そういえば、昨夜、風呂上がりの暗がりで、眼鏡を外したにも関わらず
眼鏡の縁の様な位置で、何度か「キラッ」と光る物を感じた
一日、苦手な会議めいた物が重なり、疲れを感じていたので、あまり良い体調ではない
一晩、寝れば直るものと思い、寝た。
でも、暑苦しく、寝つけなかった
ちょっと寝ては、目が覚めるいう、イヤな夜だった

脳梗塞の前兆なのか？　眼の病気なのか？
急に気になり、上司に時間をもらい近くの眼科に飛び込んだ

看護婦さんに症状を話す
右目の様子を見る為、瞳孔を開く「目薬」を使い、眼の中を見るという
点眼を受け、30分程、瞳孔が開くのを待つ
名前を呼ばれ、医師の前に
医師は、部屋を暗くし、瞳孔が開いた右目にライトを使い、中を覗く

普段、「見る」ことに使っている眼を、外から「覗かれる」
玄関の覗き窓から、逆に覗かれている、そんな気分だった

白内障、緑内障の疑いも無い。眼としては、いたって健康ですね。
眼は、水晶体を通して球体の反対側の壁に映像を映し、それを脳に伝えている
その球体の中に「水」がたまっている袋があるが、その袋の内部の一部がはがれ、その破片が浮いている
なので、それらが、光を通して影のようになり、見えてしまっている
この症状は「改善」される事は無く、その様に「見える」ことに早く慣れろ、そうする事で気にならない

医師は、そのような意味の事を言った
直らない？　慣れろ？
そんな言葉を頭の中で繰り返している間に、冊子を渡された
表紙を見てみると「飛蚊症」と書かれていた
そして、中に書かれていた内容は、自分の症状と一致した

実は、誰でも起こる症状であると、慰めの言葉があったが、一つの文書に眼が止まった
『いわゆる老化現象のひとつ・・・老化現象による飛蚊症の場合は、治療の必要はまったくありません』
これが、一番のショックだった

こうしてブログを書いている今も、眼の中を蚊が飛んでいる
蚊取り線香は効かないものだろうか？

00:23:49 | shouya | |

06 August

ママの夏休み、yumeと留守番。

土曜日から、ママが両親と旅行に出かけた
恒例のママの夏休み、yumeと留守番をする
わずか2泊3日だが、ママには「子育て」を忘れ、楽しんで来て欲しい

yumeが夏休みにはいって、毎日ふりまわされて大変！
近ごろ主張が強くなって、落ち着かない
土日のいずれかは、パパが会社を休むように、私も休ませて！
一日の家事は、パパがやってくれるといいんだけど、どう？

確かに、yumeの行動に「主張」が強く現れるようになってきた
17歳と言えば、お年ごろ
身体の成長が、色々と行動させるようになってきている
精神面とのバランスがなかなか合わず、
ああしろ！　こうしろ！
と、受けるこちらとしては、気が休む時間もない
だから、ママの要求は当たり前、そうでないと精神的にも肉体的にもまいってしまう

はい、はい
と、ママの要求に素直に応えれば、事済むところを

俺だって、これでも1週間、気を張って仕事しているんだから休みたいよ
ついつい、考えも無しに口から出る言葉を返してしまう
目から、煙を出しながら布団に包まってしまうママ
やってしまった！　と、思ったが後の祭り

実は、こういったやり取りは、yumeが生まれてから何度か行われている
その度に、炎の灯った目を輝かせて、私への要求を投げてくる
受ける私は、100円ショップで売られているジョウロを使うように「炎」に水をふりかける
その後、我に返り、自らジョウロで水をかける
シュウ、シュウと情けない煙が胸から立ち上る

ママを見送った後、yumeは音楽を楽しんでいた
このところ、シベリウスの交響曲2番を気に入り、所々で笑い声を漏らしながら聴き入っている
笑うような曲ではないのだけど、喜んで聴いてくれるのはありがたい

台風が九州を通過し、その影響か異常に蒸し暑い
yumeは、それでも掛け布団を被り、汗をかきながらスピーカーの前にひっついている
午後2時を回った頃、家に居るのも飽きたのか、車に乗せろ！と、行動に出てきた
外は日差しが強く、車は目玉焼きが焦げ付きそうな状態

もう少し待ってね、今は暑過ぎるから、日が欠けてから出かけよう！
と、伝わる事も無い言葉をyumeにかける

案の定、yumeは苛立ちを表現しながら
車の鍵を置いてある場所と車に乗り込めるテラスを行ったり来たり
水風呂ではあるが、二人で水浴びをすることにして、気を逸らす事にした

バシャ、バシャ、グァ！
テンションを上げて、はしゃいで見せる
乗り気ではなかったyumeも、つられてはしゃぐ
おかげで、30分ほど時間をかせぎ、あがった後もしばらく微睡んでくれた

yume

夕方になったので、近くの川に車で向かう
キムタクがレーサー役で出演したドラマのロケに使われた橋に向かう、ママと良く来る橋だ
橋を渡り、川岸に下り、水際でしばらく流れを眺める事にした
今日は、落ち着いて流れを見つめるyume
いつもなら5分も持たない時間だが、20分ばかり眺めていた
とても、ゆったりとした時間が流れた
耳元で「川」ならぬ「海の歌」を歌わされながら
yumeは、とてもいい顔をしていた

01:06:10 | shouya | |

05 August

Office2007から、メニューが消えた？

個人の顧客に納品する為、パソコンのセットアップを行ったところ、思わず目が点になった。
マイクロソフトOffice2007を起動させたところ、見た事も無い画面が表示された。
いわゆる「メニュー」と呼ばれていたものが無くなってしまっていた。
その代わりに「タグ」表示で収まるツールバーの内容が目の前に展開されていた。

Altキーを一度押して、「ファイル(F)」とスクリーンリーダーが読み上げる事を確認してください。
ここで、右矢印キーを一つ一つ押して、読み上げる項目を確認してください。
「ファイル」「編集」「表示」「挿入」・・と、メニューに用意された項目が確認できます。
これらの各項目内には、それぞれ関連した操作項目が用意されていますので、下矢印キーで確認してゆく事が出来ます。
「編集」項目には、「コピー」や「貼り付け」、「すべて選択」といった編集に関連した項目を選択する事が出来ます。
この「メニュー」項目の操作は、Wordに限らず、Windowsの画面操作に共通して利用できますので、頭の隅に置いておいてください。。。

今まで、視覚障害者の人へ、パソコンの操作に関して、このような案内を行ってきたし、巷の講習会などでも、同様な案内を行っているハズだ。
新しい、ソフトのイメージを変える為に、表示される画面に手を加える事は一番目立つので、解らないでもないが。。。

またまた、やってくれた！！　マイクロソフト！

と、思わず叫んでしまった。

Windowsパソコンを利用し、頼りにしている視覚障害者は多い。
機械に疎い、高齢の障害者もやっとの事で、キーボード操作を習得してくれている。
また、一から、覚え直しとなる可能性が高まった。。
今、講習会に参加し、以前のOffice操作を受講されている方々が、気の毒でならない。

電話越しで、パソコン操作のサポートを行う事が多い中
はてさて、どのような案内を行える様になるのだろうか？
それよりも、今、新しいOfficeを用意する予算など無い。。
さあ、どうする!?　どうなる!?

00:42:44 | shouya | |

03 August

Macで使えた、50音配列ひらがなキーボード。。

個人的な好みから、自宅では、Macを使っている。
16年程前になるのだろうか
デザイン事務所で、Macを使う事になり、それ以来、個人用にはMacのままだ。

当時は、DTPという合言葉の元に、デザイン関係事務所では
Macを導入する事がステータスになっていた。
本体、ディスプレイ、プリンタ、ソフト一式
仕事に利用できる一式をそろえると、１００万円を簡単に超えた。

私はそのころ、パソコンと言えば、訳の解らないコマンドを打ち込む物と思い
それがイヤで、パソコンは避けていた。
ところが、マウスという物を使うだけで、操作が出来るという事に騙され
いまだにMacを使い続けている。

Macが、特に良いわけでも無い。
ただ、マイクロソフトの言いなりになって、
その狭い世界にはまってしまう事がイヤで、Windowsは職場だけと決めている。

Windowsで、一つだけ気に入っている事がある。
それは、Macが特徴とする、マウスを利用する事なく、
パソコンを一切合切利用する事が出来るからだ。
そのため、視覚障害者がパソコンを自由に操作し、道具として利用できるようになった。
肢体不自由者も、キーボードさえ利用できる軽度の人であれば、マウスに頼らず操作が出来る。

いや、Macもアクセシビリティを謳っている
キーボードで操作が出来るような顔をしている。
でも、本当に利用できるか？と言えば、ウソである。
ショートカットキーは、3つ、4つのキーを平気で利用させる。
健常者が、「おあそび」程度で利用できる範囲だ。
それで、アクセシビリティを謳っているのだから、あきれてしまう。

悔しいが、Windowsのキー操作を知ってしまうと、Macのキー操作は情けない。
なので、Macは「アクセシビリティ」を謳わず、
無理なものは無理とあきらめてもらったほうが、アップルらしいと思っている。
すごく残念であるが、仕方がない。

さて、障害者向けのキーボードで、「小型ひらがなキーボード」という物がある。
これは、Windows用に作られたUSB接続のキーボードで、
50音順に「あいうえお」と行儀良く、立てにキー配列されている。
つまり、50音表のように、右から「あ」「か」「さ」「た」「な」・・・と並んでいる。

この「50音配列ひらがなキーボード」をMacで使えたら面白いのにと思い
MacOS10.4を導入したPowerbookにつなげてみた。
使えた！　キー配列も崩れず、当たり前に入力できる。
もちろん、入力モードを「かな入力」に変更しておく必要があるが、ちゃんと使える。

動作は、Windows用の日本語USBフルキーボードをつなげた状態と同じであった。
Powerbookでは、ノート固有のキー割当がある為、ある程度の制限はある。
「小型ひらがなキーボード」の製造・販売メーカー(テクノツール株式会社)は、
Ｗindows用としているのでメーカーの動作保証は得られないが、
MacがWindowsのキーボードを使えると謳っている限り、その動作制限事項を理解すれば十分に使えそうだ。
Windowsでは、入力モードが自動的に切り替わり、いつの間にかローマ字モードに変わったりと
面倒な動作があるが、Macでは、幸か不幸か、入力モードが勝手に切り替わる事も無いので
文字入力に限定した動作であれば、Mac環境に適した「ひらがなキーボード」と言える。
なんとなく、気持ちいい。

MacがOS10.3のころ、「WindowsのUSBキーボードが利用できる！」と、宣伝していた。
さっそく、109日本語キーボードを接続して試してみた。
なんの事は無い、101英語キーボードとして認識し、
日本語環境ではキー配列が異なり利用できる物ではなかった。
アメリカのアップル社で、英語環境では、問題なく利用できるのでその意味で
「Windows用のキーボードが利用できる」としていると思われた。
つまり、直訳的な宣伝文句であった。
アップルに電話してみたが、サポートの担当も意識した事が無く、
電話口でキーボードを接続させて、初めてその状況を理解した様子だった。
その後、Webでのキーボードについての表記が変わっていた。。

01:33:29 | shouya | |

01 August

yumeのためのピアノリサイタル、その２

この日曜日、ピアノ教師の友人宅を訪問した。
彼女の家には、駐車場が無く、近くのスーパーの有料駐車場に車を停めた。
yumeには、彼女の家に行く事を伝えていたからか、車からさっさと降り当たり前のように歩き出した。
先月訪問した際も同じ駐車場に車を停めていたので、
この先に「お楽しみ」が待っている事が解るようだった。

いつもなら、しぶしぶ歩くところが、さっさと歩く。
yumeの背中から、ワクワク感が伝わってくる。
ワクワク、サッサ
ワクワク、サッサ
心の中で、そんな「つぶやき」があったかも知れない。

家に着くと、まるで自宅に戻ったかのように玄関の前に立つ。
友人は、笑顔とともに元気に出迎えてくれた。
いらっしゃい、yumeちゃん、待ってたよ！

サッサと靴を脱ぎ捨て、当たり前のように家にあがり、ピアノの前に直行する。
ピアノと彼女の間に身体を割り込ませ、とても満足げな顔を見せた。
yumeにとっては、ディズニーランドより、「ここ」だった。
「ここ」は、yumeにとって、唯一の場所になっていた。
挨拶もそこそこに、リサイタルが開催された。

yume2

私はママと、思わず顔を見合わせた。
なんと、yumeがいっしょに鍵盤を叩き始めたからだった。
そして、めったに見せない、見る事が出来ない「至福の笑み」を浮かべた。
本当に心から満足していることが、伝わってきた。

先月の訪問後、実習先でピアノを一人で弾き出したのを目にして驚いたが
yumeにとっては、自分も「演奏」する、いや、「出来る」ことに気がついたようだった。
このyumeの行動を引き出してくれたのは、友人の「オーラ」とも言うべきか？
二人の信頼関係は、見事に成り立っていた。

null

そう、これなのよ！
私は、こんな事が出来るのがうれしいの！

まるで、そう叫んでいるように喜びを全身で表しているyume。
もちろん「演奏」には、程遠いとしても、自主的に表現し、それを受け止めてくれる人が出来た。
yumeが求めていたものは、まさに「ここ」なのだ。

二人のリサイタルは、前回同様、3時から始まり、6時まで続いた。
その後、ママと友人とで食事を作り、共にした。
食後、友人が幼稚園の授業で「手遊び」を行っていたと、yumeを相手に披露してくれた。
オリジナルの手袋ぬいぐるみ「ピカチュウ」を使い、歌いながらエプロンシアターのように遊んでくれた。
喜び、笑い転げるyume。
本当に楽しそうに、うれしそうに笑う。
あっと言う間に、楽しい時間は過ぎ去るもの。
9時を回ったので、慌てて帰る。
yumeにとっては、心から満足できる1日だったに違いない。

休日、朝から落ち着かず、車のキーを持ち出しては、
「まだ出かけない！」と、却下され続けてきたyume。
17歳ともなれば、友達と遊びに行ったり、彼氏とデートをしたり。。
「つ・ま・ん・な・い・！」
そんな想いが、落ち着かないyumeの行動をとらせていたのか！！
と、ママと二人で反省しながら帰路についた。

02:48:22 | shouya | |

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